忘れられた今昔物語BACK TO THE FUTURE

文化2017/11/8

大事なのは顔か? 知性か? それとも金か?-時代とともに変化する「モテる条件」

誰だって、人から嫌われるよりは好かれたいもの。

 

そのためにファッションや言動、知識、特技などで周りに好印象を与えようと、それぞれ創意工夫をするわけです。

 

好意が不特定多数から向けられることを、世間では「モテる」と称します。

 

そして人は昔から、この「モテる」というひどくあいまいな定義に振り回されてきました。

 

「モテ」の定義があいまいな理由、それは「モテるための条件」が時代によって変化するからです。

 

今回はこの「モテる条件」について、時代背景とともにご紹介。

 

今と昔でモテる条件にどんな違いがあるのか、今後モテるために必要な条件とは何か、それらを紐解いていきましょう。

 

 

平安時代の絶対条件は「雅(みやび)」

有史以来、男女の間にはさまざまな「モテる条件」なるものが存在してきました。

 

平安時代のモテるための条件は、ズバリ知性。顔立ちや家柄の良さなどももちろん考慮されましたが、なによりマナーや常識を熟知していて、教養に優れた人物がモテモテだったのです。

 

特に重要視されたのが和歌の上手さ。

 

女性が大っぴらに顔を見せてはいけないとされていた時代、男女の恋愛は容姿からではなく、知識の豊富さや人柄の良さなど内面を知るところから始まるのが一般的でした。

 

その決め手となったのが和歌のセンスです。

 

当時の男性は、季節の花に合う紙を選び、気の利いた和歌を綴り、その紙を花の枝に結んで女性の家に届けていました。それを受け取った女性は、花の美しさや紙にたきしめられた香り、そして和歌の上手さで相手を吟味していたのです。雅とはまさにこのこと。

 

また、真夜中の逢瀬の後に男性から女性へと送る後朝の文(きぬぎぬのふみ)は、次のデートにありつけるか否かを左右する重要なアイテム。ここで下手な和歌を詠むと、二度と取り合ってもらえなくなる恐れもありました。

 

恋を成就させるにも知識や才能が求められた平安時代。いかに雅を解しているかが、モテるための絶対条件だったのです。

 

 

高身長・高学歴・高収入の「3高」時代到来

一気に時間を進めて1980年代後半。日本が好景気に沸いていたバブル時代にモテていたのは、3高といわれる条件を満たした「勝ち組」男性と、ハイステータスな男性にふさわしい「高嶺の花」的な女性でした。

 

3高とは高身長(180cm以上)、高学歴(大卒または大学院卒)、高収入(年収1,000万円以上)のこと。確かにこの条件が揃った男性ならば、女性が放っておくわけがありません。

 

女性たちもそういったモテ男から選ばれるために、自分をより魅力的に、より価値のある存在に見せようと躍起になっていました。

 

人々が娯楽に熱中し、ブランド製品が飛ぶように売れ、消費の勢いが加速し続けていたこの時代。モテるための条件にもその傾向が反映されていたようです。

 

しかし、ほどなくしてバブル経済が崩壊。日本は長い不景気の時代に突入します。

 

バブル後に求められるようになったのは、それまでの「3高」とは打って変わって安定性や確実性を軸とした「3平」といわれる条件。

 

平均的な年収と、平凡な容姿、そして平穏な性格が新たなモテる条件となりました。

 

女性たちは不況の中で高望みをやめ、男性に対してほどほどの安定と安心を求めるようになったのです。

 

そしてまた男性も、女性に華やかさや特別な価値を求めるのではなく、一緒にいて安心できる人柄を求めるようになりました。いわゆる「癒し系女子」という言葉が一般的になり始めたのもこのころです。

 

 

今いちばんモテるのは「4低」?

さていよいよ現代。景気はだんだんと上向いてきているそうですが、実感できるほどかというとまだ微妙なような。

 

そんな今モテる条件とされているのが、3高や3平に続く「4低」というもの。

 

低姿勢(威張らない)、低依存(自立している)、低リスク(仕事が安定している)、低燃費(節約家)の4つの「低」が男女ともにモテる条件となっているそうです。

 

3高と3平には見た目に関する条件(高身長・平凡な容姿)が含まれていましたが、4低からはとうとうそれがなくなりました。また、これまでは主に女性が男性に対して求めていた条件が、男女共通のものになったのも特徴的といえます。

 

高みを目指していたバブル時代から約30年。モテるために必要とされていた条件は、だんだん平たく、とうとう低くなってしまいました。どうやらもう容姿がどうのこうのと言っている場合ではないようです。

 

一方で、結婚生活に強い・不景気に強い・身体が強いの3つで「3強」なるものや、借金をしない・浮気をしない・暴力を振るわないの3つで「3NO」など、次々と新しいモテ条件も登場しています。

 

現代のモテ条件は多種多様。顔がいいだけやお金持ちなだけではダメで、さまざまな条件が複雑に絡み合い、そこをクリアしてはじめて「モテる」と称されるのです。

 

 

未来のモテる条件とは

時代や出来事、経済事情などによって変化するモテ条件。

 

2017年の今は安定性が重視された条件が主流ですが、もしかしたら来年以降、それこそ2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックによってはまた大きく変化するかもしれません。

 

モテる人というのは、外見的な魅力だけでなく内面的な魅力も持ち合わせているもの。

 

異性からチヤホヤされたいと容姿だけを磨くのではなく、自然と内側から輝きがあふれる状態を目指すことが、一番のモテる秘訣といえるでしょう。

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