忘れられた今昔物語BACK TO THE FUTURE

文化2017/06/21

実はまだ歴史が浅かった-日本の「男女交際」事情

いま私たちは、自由に恋愛し、結婚するのを当たり前のこととして認識しています。

 

しかし、ほんの数十年前まで自分の意思による恋愛や結婚は、まずありえないことでした。

では、一体いつから私たちは今のように恋を謳歌するようになったのでしょう。

 

今回は、日本の「男女交際」の今昔に迫りたいと思います。

 

 

 

恋愛=結婚、それも親が決めるのが当然の時代

現代日本の「自由な恋愛・結婚」は、戦前までは存在しませんでした。

 

正確に言えば、存在はしたものの大変珍しかった、ということになります。

男女の交際は、結婚を前提に親が認めた場合以外はありえない(しかも話がまとまったら恋愛の過程を省略して即結婚!)という時代だったのです。

 

当時の結婚はほとんどが見合い結婚でした。

顔合わせとして一目見た後はもう結婚式、中には、結婚式で初めて相手に会ったという人もいたそうです。

 

そのため、嫁入り前の若い娘が外で男と会うなんてもってのほか。下手をするとその後の縁談話にも影響するほどでした。

 

なお、婚約者同士以外の男女が関係を持つと、「不義密通」として今でいう不倫の罪に相当し、死罪となっていました。

許されない恋仲同士が選ぶのは、駆け落ちか心中。この時代は恋をするのも命がけだったのです。

 

 

日本で初めて新婚旅行をしたのは坂本龍馬?

自由な恋愛も結婚もまだまだ一般的ではなかった時代、その中にあっても自分の意思で相手を選び、結婚した人がいます。

 

それがあの幕末の志士、坂本龍馬です。

 

江戸末期、京都・伏見の寺田屋で襲撃され手傷を負った龍馬は、西郷隆盛らのすすめで妻のおりょうと一緒に南九州へと逗留に向かいました。これが日本初の新婚旅行だと言われています。

 

この旅を新婚旅行とするかどうかには諸説あるようですが、龍馬たちが立ち寄ったとされる鹿児島県内には道中の二人の姿を模した像が建てられ、今も多くの歴史ファンたちを惹きつけています。

 

 

「男女交際」という言葉は明治時代に福沢諭吉が作った!

明治19年、福沢諭吉は中上川彦次郎と一緒に『男女交際諭』という著書を発行します。

日本を近代化させるために、これまでの封建体制を転換させるべく、西洋近代思想を取り入れようとしたのです。

 

福沢は著書の中で「男と女が接することで互いが和やかになる」、「男女は同権であり平等である」という、今では至極あたりまえのことを説いています。

 

しかし、いわゆる男尊女卑の風習が色濃く残っていた当時、この説はかなりセンセーショナルな部類に入るものでした。最初から誰もが諸手を挙げて受け入れていたわけではなかったのです。

 

そしてこのとき初めて生み出された言葉が「男女交際」。今につながる「自由な恋愛」は、このときようやく下地ができ始めたのです。

 

 

戦後、高度経済成長期、そして現在

第二次世界大戦後、日本は大きく変貌を遂げます。

 

男女平等の憲法が生まれ、男女共学が始まり、新時代の男女のルールが次々と作られていきました。明治時代に福沢が説いた男女の在り方が、戦争の終わりとともに現実のものとなっていったのです。

 

1960年代から70年代頃の高度経済成長期には、自由な恋愛感情に基づく結婚の数が増加。それまでの「恋愛の過程を省略して結婚」という習慣は、反比例するように数を減らしていきました。

 

そして現在。

男女の恋愛スタイルは、IT技術の進化とそれに伴う価値観の変化によって、一昔前とはずいぶん様変わりしました。

 

今や出会いの機会や愛情の確認は、直接行わずともSNS上で完結できるように。手軽に出会える分、別れるのも早く、恋愛の低年齢化や交際トラブルの増加もよく聞くようになりました。

便利になった反面、心と心の結びつきという本来恋愛で一番大切にするべき部分さえも、どこかインスタントなものへと変化しているのかもしれません。

 

 

本当の恋愛って?

恋愛は私たちの生活に楽しみや喜び、興奮、安らぎなど、さまざまな感情をもたらしてくれます。物事に対する原動力になったり、何かを成し遂げるための励みになったりすることもあるでしょう。

 

しかし、それだけでないのも確か。

 

自分の中に制御しきれない負の感情が渦巻くこともありますし、相手との意思の疎通がうまくいかずに衝突することもあります。そのため恋愛がすべて、というように情熱を傾けすぎると、普段の生活に支障が出ることも。

 

それくらい、恋愛は大きな力を持っているのです。

だからこそ、気まぐれや好奇心で「試して」みるのではなく、きちんと自分と相手の心に向き合う必要があります。

 

誰かに愛されたい、愛したいと願うなら、まずは自分自身を愛するところから始めましょう。

自分を大切にできてはじめて、他者を大切にすることもできるようになるのです。

 

そのためには、学生であれば勉強や部活、社会人であれば仕事や日々の暮らしといったように、自身がやるべき本分をきちんと果たす必要があります。

その過程の中で、自分にとって本当に必要な相手や気持ちといったものが見えてくるようになるでしょう。

 

それこそが、本当の恋愛とよべるものなのです。

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