忘れられた今昔物語BACK TO THE FUTURE

流行2017/10/18

まさかの再ブーム到来!-レトロアイテムたちに注がれる熱視線

ここ最近、若者世代の間で「レトロアイテム」がブームとなっています。

 

主に昭和から平成初期にかけて流行したモノが中心で、その勢いや消費傾向には企業も関心を寄せるほど。

 

どうやら大人世代からすると「懐かしいもの」が、10代や20代にとっては「斬新なもの」に映るらしく、そこにヒットの理由があるようです。

 

しかし、なぜ今になって人気が再燃したのでしょうか。

 

今回は再ブームを巻き起こしているレトロアイテムと、めまぐるしく変化する若者たちの流行の傾向についてご紹介していきたいと思います。

 

 

カセットテープ

現代のようなデジタルメディアがまだなかったころ、音楽を楽しむ方法は限定的でした。

 

特に外出先や移動中など「家の外」で音楽を聴くには、ラジオを頼るかカセットテープ(コンパクトカセット)を利用するのが主流。

 

当時の若者たちはカセットテープに好きな歌手の曲を録音したり、オリジナルな曲順やテーマ別の編集をしたりと、自分の好みを反映させて楽しんでいました。

 

このカセットテープが、今の10~20代を中心に大変な人気となっています。

 

カセットテープの全盛期は1980年代。40年近い時を経て改めて注目を集めている理由は、独特な音質と再生にかかる手間にあるようです。

 

実はこのカセットテープ。繊細な音の再現は苦手なのですが、その分ダイナミックで温かみのある音が楽しめるという、音響のプロも認めるほどの高音質が備わっています。

 

普段ハイレゾ音源などでクリアな音に慣れている現代の若者たちにとっては、カセットテープから伝わるノイズ交じりの音が新鮮に聴こえるのでしょう。かえって生音源に近いと感じる人もいるようです。

 

また、再生の際に簡単に早送り・巻き戻しができない不便さも、音楽ときちんと向き合うのにちょうどいいのだとか。あえて面倒なツールを使うことが、曲をより深く知るきっかけになっているのかもしれません。

 

 

アナログレコード

カセットテープよりも先にその存在が注目されたのが、アナログレコード。

 

CDに取って代わられる形で一時期存在感が薄れ、生産数が減少するも、クラブシーンで活躍するDJのプレイスタイルから若者を中心に人気が再燃。

 

その後、昔からの音楽好きやコレクターたちなど多くの人を魅了し、今に至るまで長く愛され続けてきました。

 

音質の良さもあり、今では有名アーティストがあえてアナログ盤で作品をリリースするくらい、レコード人気は不動のものとなっています。

 

レコードの人気の理由は、なんといってもその音質とビジュアルの持つファッション性。

 

カセットテープと同じようにレコードにも独特な音の温かみがあり、ノスタルジックさや奥行きの深さ、レコード特有の余韻を楽しめるのが大きな魅力です。

 

そしてなにより、レコードにはその大きさをいかした、いわゆる「ジャケ写」とよばれるアートワークの美しさがあります。

 

レコードコレクターの中には、音楽自体よりジャケ写のセンスの良さで購入を決める「ジャケ買い」なる言葉もあるほど。それくらい、レコード愛好家にとってジャケットのデザインは重要なポイントなのです。

 

デジタルダウンロードが普及した現在、ジャケ写はおろか音源そのものが実物として存在しない楽曲購入の方法も一般化しました。

 

その中であえて大きくかさばるアナログレコードを購入する若者たちは、レコードを手にすることで「所有する実感」を得ているのだと言います。

 

触れられる安心感と満足感。そこに価値を見出す人たちが若い世代に増えていることを、アナログレコード人気が物語っているようです。

 

 

レンズ付きフィルム(簡易カメラ)

携帯電話やスマートフォンにカメラ機能が付き、写真撮影が手軽になった現代。カメラ自体の性能も上がり、撮った写真の管理もずいぶんと簡単になりました。

 

しかしこの流れに逆行するかのように、若いカメラ好きを中心に、再びアナログな撮影方法が人気となっているそうです。

 

ブームの火付け役はなんとあの「レンズ付きフィルム(簡易カメラ)」。

 

画質が荒く、自動補正もなく、現像に出さなければ撮った内容が確認できないあの簡易カメラがどういうことか大人気。これには現在ほぼ生産を止めていた各メーカーさんも相当驚いたことでしょう。

 

性能としてはデジタル版に遠く及ばない簡易カメラが、なぜ若い世代にうけているのか。

 

実はその理由も、簡易カメラの「性能の低さ」にあるようです。

 

取り直しのきかない簡易カメラの場合、一度取ったら最後、現像するまで仕上がりはわかりません。本来やきもきするようなその工程が、今の若い世代にとっては新鮮でワクワクするのだとか。

 

また、簡易カメラで写真を撮ると、画質の影響でデジタルにはない風合いが出ます。これがまるでトイカメラで撮ったかのような仕上がりになると好評なのだそうです。

 

デメリットがメリットに変わって人気が出るとは、メーカーさんだけでなく当時実際に簡易カメラを使っていた世代にとっても驚きですよね。

 

 

「ちょっとした不便さ」に心をくすぐられる

カセットテープ、アナログレコード、レンズ付きフィルム。この3つともに共通するのは「ちょっと不便」という点。

 

今ならもっと便利で手軽なツールがあるのに、あえて面倒な方を選んで楽しむという感覚は、リアルタイムで使ったことのない若い世代特有のものなのかもしれません。

 

大人世代には懐かしさを、若者世代には真新しさをもたらしてくれるレトロアイテム。

 

確かに不便さや不完全さなどはあるものの、それらを含めて愛される魅力があるからこそ、時代を超えて今また多くの人から注目されているのでしょう。

 

さて、次にブームとなるのは何か。予想してみるのも一興ですね。

FOLLOW US

OPENiTは多彩な生き方を紹介する
コンテンツが詰まったWEBマガジンです。
今すぐフォローして最新情報を友達にもシェアしよう!

おすすめ記事

記事をもっと見る

一覧に戻る

最新記事 NEW

  • 最新記事

フォローしよう!

FOLLOW US

  • line
  • twitter
  • facebook