忘れられた今昔物語BACK TO THE FUTURE

IT2017/02/24

SNS戦国時代 – 「復活」したMyspace(マイスペース)

2000年代初頭に世界で初めて登場してから、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が私たちの日常に深く浸透するようになりました。

 

世界中でさまざまなSNSが怒涛の勢いで誕生し消えていく昨今は、まさにSNS戦国時代。

多くのライバルがいる中で、一度落ち目になったSNSが再び人気を取り戻すのは至難の業です。

 

しかしそんな中、「返り咲き」の例として昨今ひそかに注目されているSNSがあります。

Myspace(マイスペース)という名のそれは、音楽に特化したSNSとして2000年代に世界で大流行しました。

一度は憂き目を見たMyspaceは、なぜ再び利用されるようになったのでしょうか?

 

 

 

 

2003年:MySpaceがサービスをスタート 

 

MySpace(当時のSは大文字)は、2003年9月にアメリカで誕生したSNSです。

当時の10代から20代の若年層をターゲットに、音楽やエンターテイメントに特化したSNSとしてつくられました。

ちなみに日本では2006年からサービスがスタートしています。

 

自分のプロフィールに簡単に曲や動画、日記をアップできるMySpaceは、ミュージシャンを目指す若者が自作の曲や歌を公開したり、ユーザー同士でお気に入りの曲を共有したり、人気のスターがファンとの交流用にプロフィールページをつくったりと、音楽を中心としたエンターテイメントとユーザーをつなぐユニークなSNSとして人気を博します。

 

2006年には全世界で会員数1億人を突破し、ビジター数でGoogleを抜くほどの勢いを見せたMySpace。

その後MySpaceは、さまざまな分野に進出します。

 

 

2008年~:サービス内容を広げる

 

SNSとして浸透していくと、MySpaceは新サービスを始めます。

 

例えば2008年には個人や中小企業を対象にした広告サービスの『MySpace MyAds』、2009年には『MySpaceカラオケ』、そして2009年には人気のスターが直接メッセージを送るチャンネル『MySpace Celebrity』をスタートするなど、SNS以外のサービスにも手を広げました。

 

 

2009年~:Facebookの台頭で下火に

 

2008年にビジター数でFacebook(フェイスブック)に抜かれると、MySpaceはそれまでのSNS人気NO.1の座からだんだんと下り坂を歩むことに。

 

人気が下降していったことで、2009年には海外15拠点のうちの4拠点を閉鎖。2010年には日本でのサービスも終了しています。

その後MySpaceはアメリカ国内で400人、アメリカ国外で300人の社員のリストラを行いました。

 

元々音楽やエンターテイメントに特化したSNSでしたが、基本のサービス以外の分野に手を広げすぎたこと。

それによってサービスの何に一番重きを置くのかがあやふやになってしまい、ユーザーがついていけなくなってしまったことが人気低迷の1つの要因だといわれています。

 

また、MySpaceはスターとの交流やエンターテイメントを売りにしていましたが、身近な人と気軽に個人的なやりとりができるFacebookの方が本来のSNS目的に沿っていて、使いやすかったのも一因だそう。

 

なかなか難しいですね。

このまま消えていくのではと思われていたMySpaceですが、2012年からじわじわと復活を始めます。

 

 

2013年:原点に戻り、復活へ

 

2012年、アメリカの人気歌手ジャスティン・ティンバーレイクが低迷していたMySpaceの株式を買い資本参加したことをきっかけに、「新生Myspace」なるものがスタートしました。

ちなみにこの新生Myspaceでは、Sが小文字になっています。

 

広告やスターのプロモーションまで手を伸ばしていた一時期とは違い、新しいMyspaceでは純粋に音楽やエンターテイメントを楽しみたい人をユーザーターゲットにしました。

誕生当時の原点に戻ったのです。

 

サービスが多様化したことにより分かりにくくなっていたSNSのデザインも一新。

無駄な情報を省き、音楽、動画、写真など用途に合わせてユーザーが操作しやすいようなシンプルなデザインに変えました。

 

こうした地道な変化がユーザーに響き出したのが2013年。

Myspaceの全盛期だった2003年から2006年当時に10代から20代だった元ユーザーたちが再び利用するようになりました。

また、17歳から25歳までのマニアックな音楽ファンが新たにMyspaceのユーザーに加わったことも、復活を後押しすることに。

2015年にはアメリカ国内の1ヶ月のビジター数が5000万人を突破しました。

 

 

動きが読めないSNSの世界

 

原点に戻り、あえてシンプルな方法を取ったことでユーザーを取り戻しつつあるMyspace。

 

Myspaceは返り咲きしましたが、メインユーザーが成長するとそのSNSが下火になっていくのはよくあることで、SNS業界の課題でもあります。

今まで自分が使っていたSNSを思い返してみても、5年以上継続して頻繁に使っているものは少ないのではないでしょうか。

 

Myspaceの後に続くような、ユーザーの成長や流行の変化に負けないSNSは今後現れるのか。

SNS戦国時代の行く末を見守っていきましょう。

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