21世紀あれこれ雑学TRIVIA

地理2017/11/20

ウルル(エアーズロック)登山が全面禁止に?その理由を解説!

世界で2番目に大きい一枚岩

ウルル(エアーズロック)は、オーストラリア大陸にある一枚岩です。
一枚岩とは、一枚の岩のように強固で大きな岩のことを指す言葉。

ウルルは周囲が9.4km、標高が868mと、同じくオーストラリア内にある「マウント・オーガスタス」に次いで世界で2番目に大きな一枚岩と言われています。

画像からも伝わってくるその圧倒的な存在感から、「大地のヘソ」と呼ばれることもあるのだとか。

「エアーズロック」という名前は1873年、イギリスの探検家ウィリアム・ゴスによって名付けられましたが、古くからこの地に住むオーストラリア大陸の先住民「アボリジナル」はこの岩のことを「ウルル」と呼んでいました。

そのため現在では「エアーズロック」「ウルル」双方の名前で呼ばれています。

オーストラリアの観光名所として、長年登山ツアーが組まれてきたウルル。
しかし2019年10月26日から、ウルル登山が全面禁止になるとの発表がありました。

一体なぜなのでしょうか?
今回は、登山全面禁止の理由を見ていきます。

ウルルはオーストラリア先住民にとって神聖な場所

(アボリジナル,1920年撮影)

「アボリジナル」と呼ばれるオーストラリア先住民の先祖がオーストラリア大陸に住み始めたのは約5万年~12万年も前。
ヨーロッパ人がオーストラリア大陸を植民地化し始めた1788年よりずっと前から、アボリジニはこの地で生活していたのです。

そんな彼らにとって、ウルル(エアーズロック)は神聖な場所。
岩の表面にある巨大なくぼみや穴は「ノッチ」と呼ばれ、精霊が宿ると考えられています。
彼らにとって神聖な場所を観光のために遊び心で登られるというのは、決して気持ちの良いものではありませんでした。

アボリジナルの長老らはこれまでに何度もウルル登山をやめるようオーストラリア政府へ訴えてきました。

しかし登頂を禁止するとウルルへの観光客が激減するとして、なかなかこの訴えは受け入れられませんでした。
観光が大切な収入源であるアボリジナルにとっても、登山禁止を認めざるをえない節もあったそう。

しかしオーストラリア政府は2019年10月26日よりウルル(エアーズロック)への登山の全面禁止を発表しました。

2019年10月26日以降ウルルへ登山すると、実刑2年と約600万円の罰金が科せられるようになります。

先住民にとっての神聖な場所は、敬意を持って訪れよう

登山が禁止になったからといって、観光地として閉鎖されるわけではありません。
現地ではウルルを背景に日の出や夕暮れを見ようというツターや、ウルル周辺を散策しようというツアーが組まれています。

ウルルに旅行に訪れる際には、オーストラリア先住民の文化や、その歴史的な背景をきちんと認識しておくことが大切でしょう。

現地の文化に敬意を持ち、その素晴らしさを全身で体感したいものです。

FOLLOW US

OPENiTは多彩な生き方を紹介する
コンテンツが詰まったWEBマガジンです。
今すぐフォローして最新情報を友達にもシェアしよう!

おすすめ記事

記事をもっと見る

一覧に戻る

最新記事 NEW

  • 最新記事

フォローしよう!

FOLLOW US

  • line
  • twitter
  • facebook