21世紀あれこれ雑学TRIVIA

地理2017/05/19

1日で廃墟になったフランスの村、オラドゥール=シュル=グラヌ

世界中に存在する廃墟たち

つかわれなくなって放置され、荒れ果てた建物や施設、鉄道や集落を「廃墟」と呼びます。
年月を経て朽ちた廃墟には独特の雰囲気があり、その美しさに惹かれ「廃墟好き」になる人も現れるほど。

日本のみならず、世界には有名なものから無名なものまで、ありとあらゆる廃墟が存在します。

今回ご紹介するのは、フランスにある廃墟(廃村)「オラドゥール=シュル=グラヌ」。
この村には、たった1日で村人の大半がいなくなり廃墟になったという、悲しい過去があります。

村の名前はオラドゥール=シュル=グラヌ

オラドゥール=シュル=グラヌは、現在のフランスの中央部、オート=ヴィエンヌ県にある村です。
第二次世界大戦時、この村はナチスドイツの占領下にありました。

当時、ナチスドイツ親衛隊とフランスのレジスタンス(対ドイツの抵抗勢力)は激しい戦いを繰り広げていました。
そんな1944年6月、ナチスドイツ親衛隊に、オラドゥール=シュル=グラヌにレジスタンスの幹部が潜んでいるとの情報が入ります。(後にこれは偽情報だったことが判明)

そして1944年6月10日、ナチスドイツ親衛隊約200人がオラドゥール=シュル=グラヌを包囲。村人642人を次々と殺害していきました。

まずは村の男性を6つの納屋に連れて行き機関銃で全員の足を撃ち抜くと、納屋に一斉に火を放ちました。

そして女性と子どもを教会の中に移動させ、手りゅう弾や爆発物で教会に火を付けました。
窓を割り逃げ出そうとした者は、皆機関銃で撃ち殺されたといいます。

オラドゥール=シュル=グラヌは1日で破壊され、廃墟となりました。
642人の村人は皆殺しにされ、生き残ったのはわずかに50人ほどだったといいます。

廃墟と化した凄惨な現場

1945年に戦争が終わると、この村で起こった虐殺の歴史を忘れないために当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールが、オラドゥール=シュル=グラヌを建て替えずそのまま保存することを決めました。

現在オラドゥール=シュル=グラヌには、第二次世界大戦、そしてナチスドイツの残忍さを後世に伝える重要な場所として、ヨーロッパ中の人々が訪れています。

村には燃やされた車や、爆風で割れた教会のガラス、残されたミシンなど当時の様子がそのまま残っています。

当時の村人の悲鳴と嘆きが聞こえるような、そんな生々しさと悲しさを伝える場所です。

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