春になると、新しい場所で新しい人に出会う機会が増えます。
自分の知らない世界を教えてくれる人や、新しい価値観をもたらしてくれる人との出会いは、人生を豊かにしてくれるすばらしい体験です。
しかし中には、初対面の人に会うのが苦手、友だちがつくれるか心配、知らない人ばかりの空間が怖い……という人もいるはず。
そう、それは「人見知り」ゆえの警戒心によるもの。
本当は友だちがほしいのに、なかなかきっかけがつかめなかったり、ちょっとした勇気が出せなかったりという人は、決して少なくありません。
とはいえせっかくの好機をみすみす逃してしまっては、その後の人間関係の構築や、自身の評判にも影響が出る可能性があります。
そこで今回は、春の出会いの場面で役立つ「人見知り克服法」をお伝えしましょう。
そもそも人見知りとは何か?

人見知りとは従来、子どもが知らない人を見たときに恥ずかしがったり嫌ったりすることを意味していましたが、最近では子どもに限らず人付き合いが苦手な大人にも使われるようになりました。
自分を人見知りだと感じている人は意外に多く、日本人の7割以上の人は「自称:人見知り」という統計結果もあります。
人見知りにもいろいろなタイプや原因がありますが、主なものとしては
「他人からの評価が気になる(自意識過剰型)」
「失敗したくない、ミスが怖い(自信喪失型)」
「プライドが高くて自分から歩み寄れない(上から目線型)」
「どうせ誰も自分を理解してくれない(あきらめ・開き直り型)」
などが挙げられます。
まずは自分がどれに該当するか、自己分析してみましょう。
人見知りの克服には、自分のタイプと原因をきちんと理解することが重用です。自分が何を恐れているか、求めているかを理解すれば、自分を客観的に見られるようになりますし、おのずと効果的な克服法も浮かび上がってきます
人見知りを克服する第一歩は、「自分の弱みを受け入れる」ところから始まるのです。
勇気をだして新しい環境に飛び込んでみよう!

人見知りの人の多くは、人付き合いに苦手意識をもっています。
しかし苦手だからといって避け続けていると、ますます殻に閉じこもるようになり、人見知りの度合いも強まっていく一方です。
克服の方法はただ一つ。「とにかくいろいろな人と会ってみる」ことです。
人見知りを自負する人にとって、この方法はなかなかの荒療治に感じるでしょう。
とはいえ仕事、勉強、習いごと、家族など、どの場面においても人付き合いをゼロにすることはできません。だとすれば、避け続けるよりいっそ慣れてしまった方が得策といえます。
先に述べたように、日本人の7割以上の人は「自称:人見知り」。だとすれば、人付き合いが苦手なのは自分だけではないと思えるはず。自分が感じている苦手意識や緊張感を周りの人たちも抱いているのだと考えれば、案外気が楽になるものです。
人見知りも個性のうち

誰でも周りに与える第一印象は良くしたいもの。
しかし、そのために過剰に明るく振る舞ったり気をつかったりしていては、本当の自分を理解してもらえなくなってしまいます。
大事なのは、無理のない範囲で相手との距離を縮めること。
口下手なのも内気なのも一つの個性。他人の目が気になるのは、裏を返せばそれだけ自分が他人の様子を観察しているということです。それは細やかな気配りができるからこそですし、視野が広い証拠ともいえます。
人見知りは、決してマイナスなだけではありません。
いきなり克服しようとするのではなく、まずは「緩和」を目指し、ゆっくり自分のペースで対人スキルを上げていきましょう。
誰に対してもきちんと誠意をもって接していれば、その思いはきっと相手に理解してもらえるはずです。
人間関係はトライ&エラーの繰り返しによって築かれていきます。
失敗を恐れるより体験を楽しむ、間違ったら何度でもやりなおせる、そう思うことで開けていく未来があるのを忘れないでください。