不思議?でかわいい、あの生き物

コアラはオーストラリア東部の森林地帯に生息する哺乳類です。
日本ではお菓子のキャラクターになったり、多くの動物園で飼育されたりと、何かと馴染みのある動物ですね。
コアラは体長が65cm~80cm、体重は4kg~15kgで、灰色と白のふさふさとした体毛が特徴です。
基本的には木の上で生活しますが、まれに地面に降りてくることもあり、その際は四足歩行をするそうです。
ところで、彼らの主食であるユーカリの葉には猛毒があるって、皆さんご存知でしたか?
なぜ猛毒のあるユーカリを食べ続けるのか?
そこがコアラが「不思議な生き物」と呼ばれる所以なのです。
コアラが「のんびり屋」な理由は…

コアラは1日18時間~20時間も眠ります。
1日の大半を眠って過ごすことから「のんびり屋」なイメージがありますが、実はこれはユーカリの毒が原因なのです。
ユーカリの葉には「青酸」や「タンニン」など、防虫剤に使われることもある猛毒が含まれています。
おまけにユーカリは栄養価も低く、食べてもあまりメリットが無いのだとか。
ユーカリの葉を巡って他の生物と戦わずに済むことはメリットかもしれませんが…。
進化の過程でユーカリの毒を食べても死ななくなったコアラですが、やはり毒は毒。
解毒のために体力を使うことから、コアラはほとんどの時間寝て過ごすようになったと言われています。
毒があるのに食べ続けるとは、ユーカリの葉はそんなにおいしいのでしょうか。
たくさん寝て、きっちり毒を出してほしいものです。