氷と雪の大地、南極大陸

南極大陸とは、地球の最も南にある大陸です。
大きさはオーストラリア大陸のほぼ2倍で、一年の平均気温は-57℃。
「氷と雪の大地」と呼ばれ、年間を通じて極めて寒く、また乾燥しています。
南極は「南極大陸」と呼ばれている通り、表面を覆う厚さ1.6kmの氷の下には大陸が広がっています。
そしてそこには、なんと凍らない湖(=不凍湖)が存在しているのだとか。
凍らない湖?不凍湖とは

南極大陸の中心部に位置するロシアの南極観測基地「ボストーク基地」の近くに、「ボストーク湖」という湖があります。
ボストーク湖の大きさは約14,000平方kmで、これは滋賀県にある琵琶湖の20倍以上の大きさです。
また、湖の深さは400m~800mといわれています。
このボストーク湖も、南極大陸の他のエリアと同じように、分厚い氷の下にあります。
ボストーク湖の上に積み重なった氷は特に厚く、その厚さは4kmにもなるそう。
4kmもの氷の下にあるボストーク湖ですが、これこそが南極大陸の凍らない湖、「不凍湖」なのです
ボストーク湖はなぜ凍らない?

地球で最も寒い場所の、しかも氷の下にあるのに、なぜボストーク湖は凍らないのでしょうか?
それには主に2つの説があります。
(1)ボストーク湖の上に重なっている氷が熱を発し、天然の断熱材になっている
液体が凍ると凝固熱というエネルギーが生まれます。
これが断熱材の役割を果たし、湖が凍るのを防いでいるのだとか。
(2)湖の底(地底)から発せられる地熱が、湖が凍るのを防いでいる
地熱によって湖の水温が一定の状態に保たれ、氷になるのを防いでいるそうです。
この2つの説のどちらか、もしくは両方が理由ではないかと考えられています。
しかし真相はいまだ解明されておらず、現在も調査が続いています。
こうした南極の湖には、未確認の微生物が多く存在しているのだとか。
まだまだ謎の多い南極大陸。ロマンが広がりますね。