大事なときこそ!急がば回れー!

「急がば回れ」は、急いで物事を行うときは、危険な近道よりも安全な道をとる方が着実で良いと説く有名なことわざです。
日常生活でもよく使いますよね。
ところで、「急がば回れ」は一体どこを回っているのでしょう?
今回は、有名な日本のことわざについて解説していきます!
ことわざの舞台は…琵琶湖!

「急がば回れ」は、室町時代の連歌師・宗長のうたった短歌が語源になっています。
「武士(もののふ)の やばせの舟ははやくとも 急がば廻れ 瀬田の長橋」
当時京都へ行くには、舟をつかって琵琶湖の上を渡るのが近道といわれていました。
「やばせの舟」とは、現在の滋賀県の草津市矢橋(やばせ)港から大津市の石場港までをつなぐ船のこと。
近道とはいえ、琵琶湖には比叡山からの強風が吹き、船旅は危険でした。
そのため、「瀬田の長橋(現在の瀬田の唐橋)」を使った陸路の方が安全で、確実に京都へ行くことができたのだそう。
いまから400年以上前の短歌ですが、その意味は現代にも通じますね。
大事なときこそ、急がば回れ。心がけたいものです。