そんなにサボると仕事がポシャるよ

普段なにげなく使っている「サボる」と「ポシャる」。
「サボる」とは、やるべき仕事や勉強をなまけたり、おろそかにしたりすること。
「ポシャる」とは、予定など物事ががだめになったときに使われます。
これらの言葉、語呂からして日本語らしくないですよね。
語源は英語だと思われがちなのですが、実はこの2つ、フランス語から生まれた言葉なのです。
今回はこの2つの言葉の由来をご紹介します!
「サボる」=「サボタージュ」

「サボる」の語源はフランス語の「サボタージュ」。
サボタージュとは「働かないこと」を意味します。
フランスで、労働者の待遇改善のために労働組合がわざと遅く仕事し、ストライキを起こしました。
これを「サボタージュ」といい、日本語では頭の「サボ」に動詞の「~る」をつけて「サボる」としたのです。
なまけるという意味で使われる「サボる」ですが、本来はれっきとしたストライキの名前だったのですね。
「ポシャる」=「シャポー」

「サボる」が比較的そのままの意味なのに対し、「ポシャる」は少しひねりがあります。
「ポシャる」の語源である「シャポー」はフランス語で帽子を指します。
帽子をひっくり返すこと(=脱帽)が「降参」を意味し、物事がだめになったお手上げ状態を表しているのだとか。
そこから、「シャポー」をひっくり返して「ポシャ」とし、そこに動詞の「~る」をつけて「ポシャる」と言うようになりました。
「サボる」も「ポシャる」も、誰が最初に言い出したかは分かっていません。
始めに使い出した人も、まさかここまで浸透するとは思っていなかったのではないでしょうか。