LINEでも人気の高いハートマーク

ハートマークは、私たちにとって最もなじみのあるマークの1つ。
愛や恋、または心臓など心のシンボルとして世界中に広く知られています。
日本では携帯メールの時代から絵文字として人気が高く、現在LINE上にあるハートの絵文字は80種類を超えます。
ハートマークは不変のシンボルと言えるでしょう。
ところで、皆さんはハートの起源をご存知ですか?
ハートマークの生まれには諸説あり、どれが正しいかはっきりとは分かっていません。
その歴史は大変古く、いつの時代に生まれたかも定かではないのです。
今回はハートマークの起源について、主に語られている3つの説をご紹介します!
ハートの起源①:女性のシンボル化説

ハートマークの起源の1つは女性のシンボル化説です。
具体的には女性の胸部や腰部の形をもとにして、女性を表すマークとして使われ始めたのだとか。
古代エジプト時代につくられた女性用ミイラマスクにハートマークがあしらわれているのが確認されており、少なくとも紀元前3000年頃からハートは存在していたそう。
確かにハートマークを逆さにすると、お尻に見えなくもないですね…。
お尻の形から生まれたかどうかは分かりませんが…。
ハートの起源2:心臓説

ハートの起源2つめは、心臓説です。
紀元前3世紀頃の古代ローマでは、外科医術が発達していました。
この頃にはもうすでに、心臓はハートの形をしていると認知されていたようです。
昔の人々は、心は心臓に宿ると考えていました。
心理的な要因(ストレスや驚きなど)が心臓部に影響を与えることから、ものを考え感じる心=心臓とされていたのだとか。
ハートマークが心を表すようになった始まりは、この頃ではないかと言われています。
ハートの起源③:古代ギリシアのシルフィウム説

ハートの起源3つめは、古代ギリシアにあった植物「シルフィウム」から来ているとされる説です。
シルフィウムはハーブの一種で、すでに絶滅してしまい現在は見ることができません。
紀元前7世紀頃、ギリシア人は北アフリカへと領土を広げていました。
この時期に北アフリカの植民地で人気を博した植物がシルフィウムです。
当時は同じ重さの銀と取引された最高級のハーブだったそう。
シルフィウムは、種がハートの形をしており、これがハートマークの起源ではないかと言われています。
シルフィウムは絶大な人気を誇り、当時古代ギリシアで使われていた銀貨にその種のハート型があしらわれています。
しかし、シルフィウムのハート型がなぜ現代の愛や恋などの意味に変化したかは分かっていません。
今回ハートマークの起源を3つご紹介しましたが、どれも始まりは紀元前にさかのぼります。
人間にとってハートマークは非常に古くから親しまれているシンボルなのですね。